NPO法人 元気・百歳


「人生100年時代への船出」に向けて  -高齢期三大不安解消を地域からー

 高齢者の三大不安といえば、「健康・お金・人間関係」が挙げられます。この3つのバランスを保てれば、健やかな暮らしが維持できるといえます。

 しかし、登美ヶ丘西部地域の全人口2.1万人のうち、高齢者5.4千人。その5.2千人(なんと97%)が日中独居を含めた一人暮らしという調査結果を得ています。高齢者の「孤独」が見え隠れする現況です。

 こうした地域的現状を見据え、このたび地域の有志が集まり、まずは「健康寿命の延伸」を目標に、地域の方々のご協力を得ながら、この地域の方々が「元気で長生き」して、明るい地域環境を創り上げる活動を進めることになりました。その活動名称を「NPO法人 元気・百歳 」とし、2016年4月1日にスタートいたしました。

 人生50年、60年時代の常識や意識から脱却し、新たな人生100年時代に向けた転換や展望を図るべく、より良い登美ヶ丘コミュニティーづくりを、地域の皆様とともに進めてまいりたいと切に願う次第です。


機関誌「奈良健康倶楽部」を発行しています

健康長寿や文化・福祉をテーマに「奈良健康倶楽部」を発行し(年2回)、会員への配布を行っています。

ご購読ご希望の方は、お気軽にお電話をお寄せください。

TEL:0742-40-2350まで(ミック登美ヶ丘内)


NPO法人 元気・百歳 設立趣旨書 -抜粋ー

 我が国の平均寿命は世界最高水準にあります。

 奈良県では男性80.14歳(全国7位)、女性86.60歳(全国17位)(H22年)と全国平均を上回る状況にあります。長寿は誰しも望むところですが、できれば健康寿命を少しでも延ばして「健康で自立して長生きする」ことが理想といえます。平均寿命と健康寿命の乖離(差)は、医療や介護に依存する「不健康な期間」でもあり、わが国の場合はその乖離が欧米諸国に比して大きく、その給付サービスに要する公的費用は、わが国の財政に重くのしかかって参ります。私たちは今後、健康寿命をどう延ばし、賢く年齢を重ねていくか、それでも罹病したらどう向き合うべきかを学び、実践していかなければなりません。

 NPO法人 元気・百歳 は、地域にこのような学習の機会と場を創り上げ、次に地域の方々とともにこれを実践する場を作る活動を、具体的に進めていきたいと考えております。

 奈良県では「健康寿命日本一」の平成34年実現を目指して、保険、医療、福祉、介護など、分野別に計画概要を策定しており、また、奈良市でも「心もからだも健やかに暮らせるまちづくり」を基本理念に、健康寿命の延伸・生活の質の向上を基本計画として取り組むとしていますが、その可否を握る地域住民レベルの運動までには、まだ至っておりません。

 「元気・百歳」はNPO法人設立にあたり、県の「なら健康長寿基本計画」及び、市の「奈良市21健康づくり」両理念を実践実現し、定着させるための地域生活運動の母体となることを願っており、趣旨に賛同する多くの地域住民の参画を得て「特定非営利活動法人格」を取得し、より広く地域社会に貢献したいと考えています。

NPO法人 元気・百歳 の設立総会を開催

発行機関誌「奈良健康倶楽部」創刊号表紙

▲機関誌「奈良健康倶楽部」創刊号表紙

NPO発足に当たり、県知事・新井正吾さんからもお祝いの言葉を寄せていただきました

ミック登美ヶ丘では、2016年4月26日出席者35名(会員数102名)とともに、「健やかに手をたずさえて」をテーマとする「NPO法人 元気・百歳」の設立総会を、奈良市とみの里地域ふれあい会館にて開催いたしました。

 設立の目的は、健康寿命の延伸に寄与すること。事業には、講習会・学習会・健康づくり・機関誌発行など4つの活動化を挙げています。登美ヶ丘地域の高齢者の方々の運動習慣づくり、生活習慣病予防、介護予防のための見識と実践を広め、福祉のまちづくりに協力してまいりたいと考えています。

 発行機関誌「奈良健康倶楽部」で、地域の皆様の健康と暮らしに役立つ情報やニュースを発信し、会員交流&情報交流をすすめ、ネットを通して、会員や地域への健康づくり情報を発信します。

 また、具体的には、学園前と学園北で高齢者対象の健康ステーション運営を目指してまいります。